2013年4月24日(水)
集団的自衛権は日本守らず
穀田国対委員長が指摘
テレ朝系「TVタックル」
日本共産党の穀田恵二国対委員長は22日放映のテレビ朝日系「TVタックル」に出演し、他党議員らと議論しました。
輸入食品の安全検査体制をめぐり、穀田氏は「自民党政権時代に人員を大きく減らし、(検査が)減ってきたという歴史的経過と責任がある」と指摘。自民党の平沢勝栄衆院議員は「サンプル調査にした」と弁解しました。
穀田氏は「国民は遺伝子(組み換え食品)や食品表示の問題などに強く関心を持っている。それ(基準)をさらに緩めようとする動きがあるのは大変なことだ」とのべました。
安倍内閣が集団的自衛権行使をねらっている問題で、穀田氏は「集団的自衛権は日本を守ることではない。海外でアメリカと一緒に戦争をするということだ」と発言しました。
東京新聞社論説副主幹の長谷川幸洋氏が「穀田さんの議論は分かるが、現実にミサイルが飛んできたらどうするのか」とのべ、穀田氏は「そういう事態をつくらせないのが政治の責任だ」とのべました。
憲法問題で、平沢議員は「拉致事件が起きたのは憲法の制約があったからだ。不審船にも対応できなかった」と発言。
穀田氏は、北朝鮮の拉致の被害が中国や韓国でも起きていることをあげ、「中国の憲法の『制約』で拉致が起きたというのか。そういう荒唐無稽(こうとうむけい)なことを言うべきではない」と厳しく批判し、「拉致を告発し、厳しく対処してきたのは日本共産党だ」と主張しました。
安倍首相が経済「成長戦略」で若者や女性の対策をあげていることについて、穀田氏は「『規制緩和』と称して、若者や女性の非正規雇用を増やしてきた現実があるのに何をいっているのか」と批判しました。