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2013年4月24日(水)

自民・民主・維新・みんななど

最多168議員 靖国参拝

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 「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・尾辻秀久自民党参院議員)のメンバー168人が23日、東京・九段北の靖国神社を集団参拝しました。春季例大祭に合わせたもので、集団参拝の参加者数は記録がある1989年以降で最多。麻生太郎副総理兼財務相ら安倍内閣の閣僚も既に参拝しています。

 昨年の春季例大祭の際の参拝者数は81人で、倍増しました。同日の集団参拝に閣僚は含まれず、同会によると自民党からは高市早苗政調会長や山口俊一財務副大臣ら132人、民主党から前田武志元国土交通相ら5人、日本維新の会の平沼赳夫代表代行ら23人、みんなの党などが参加しました。

 参拝後に記者会見した尾辻氏は、参加者が増えたことについて「新しい議員が参拝してくれたんだと思う」と語りました。高市氏は記者団に対し、閣僚の参拝を中韓が批判していることに関し「尊い命をささげた方々をどう慰霊するかは、日本人が決める日本国内の問題。外交問題になる方がおかしい」と開き直りました。

解説

歴史認識でも暴走 中韓抗議に開き直り

 日本の侵略戦争をめぐる歴史認識で、安倍政権・自民党が暴走しています。安倍晋三首相による靖国神社への真榊(まさかき)奉納や麻生太郎副総理ら3人の閣僚による参拝に対し中国、韓国両政府が抗議したにもかかわらず、23日は過去最多の国会議員168人が同神社に参拝。開き直りの弁明に終始しました。

 靖国神社は、過去の日本の侵略戦争について、“自存自衛”“アジア解放”の戦争だったと美化・正当化する立場にたつ特殊な神社です。同神社の軍事博物館である遊就館では、太平洋戦争を美化する「大東亜戦争70年展II」が開かれています。

 閣僚らは、参拝を「私的行為」「心の問題」などと正当化しますが、侵略戦争を美化・正当化する神社に首相や閣僚が参拝や奉納を行うことは、侵略戦争肯定の立場に自ら身をおくことになり、侵略や植民地支配を受けた中国、韓国両国が抗議することは当然のことです。

 ところが菅義偉官房長官は中韓の抗議について「日本としての考え方、立場がある」(23日)として受け付けない姿勢を表明。被害者に対し、侵略した側の立場・事情を理解しろというのに等しい態度です。

 さらに、すでに深刻な外交問題に発展しているにもかかわらず、「外交に影響が出ることはない」(麻生副総理)、「外交問題になる方がおかしい」(高市早苗・自民政調会長)などの発言が相次ぎました。閣僚・与党幹部としての責任を放棄しており、許されるものではありません。

 安倍内閣が異常な歴史認識を持ち続ける限り、北朝鮮や尖閣問題解決への障害になるばかりか、アジア諸国との関係をさらに悪化させるだけです。 (遠藤誠二)


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