2013年4月22日(月)
協会けんぽ
国庫負担を20%に
衆院厚労委 高橋議員求める
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日本共産党の高橋ちづ子議員は19日の衆院厚生労働委員会で、中小・零細企業が中心となっている協会けんぽに関する健保法改正について質問しました。
高橋氏は、協会けんぽ加入労働者と健康保険組合加入労働者の賃金格差が平均183万円もあると指摘し、協会けんぽの「国庫負担を本則上限20%にせよ」と求めました。田村憲久厚労相は国の関与の重要性を認め、国庫負担率を16・4%に戻すとしたものの、「高齢者医療制度のリンクもある」と高齢者医療費の負担を理由に国庫負担増は言及を避けました。
国交省の日原洋文審議官は年金、医療、雇用保険の三つ全てに加入している割合は他産業が88%に対し、2次3次下請けの労働者で44%と報告。未加入対策として、「法定福利費の確保」に努めるとともに「建設業許可更新時などに未加入業者に指導している」と述べました。
高橋氏は、社会保険適用を逃れるために、実態は労働者なのに請負で「1人親方」になっている問題を追及。厚労相は「現実的な部分を見た上で判断する。労働者性を確認できるような対応も考えていく」と述べました。