2013年4月22日(月)
首相 靖国神社に供物
07年につづき2度目 侵略正当化の行為
安倍晋三首相は21日、東京・九段北の靖国神社で行われている春季例大祭(4月21〜23日)に合わせ、祭具の真榊(まさかき)を同神社に奉納しました。また麻生太郎副総理・財務相は同日夜、同神社を参拝しました。
麻生副総理は参拝
靖国神社によると、首相が納めた真榊は「内閣総理大臣」の肩書で、21日朝から神前に供えられています。安倍首相は第1次内閣時(2007年)も春季例大祭で真榊を奉納しました。
現職首相の肩書で供物を奉納するのは、過去の侵略戦争を美化する靖国神社の歴史観を政府として肯定する行為です。これまで首相が同神社に真榊を奉納したのは、安倍首相のほか、麻生首相(08年、09年)、中曽根康弘首相(1982〜87年在任)。
麻生副総理は、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議出席のための訪米から帰国後、21日午後7時半ごろに同神社に到着。拝殿前で一礼し、同神社を後にしました。
21日は麻生氏のほか、古屋圭司国家公安委員長、加藤勝信官房副長官が靖国神社を参拝。20日には新藤義孝総務相が参拝しました。昨年12月の第2次安倍内閣発足以降、閣僚の靖国参拝が確認されたのは3人。
21日午前10時すぎに同神社を訪れた古屋氏は参拝後、記者団に「国務大臣古屋圭司として参拝した」と説明し、「国のために命をささげた英霊に哀悼の誠をささげるのは、国会議員という立場からして当然だ」と述べました。