2013年4月19日(金)
判決の成果生かそう
国公法弾圧 共闘会議が最終総会
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「国公法弾圧2事件の勝利をめざし、公務員の政治的・市民的自由をかちとる共闘会議」が18日夜、都内で最終総会を開きました。支援者ら90人が参加。堀越事件の無罪判決で勝ち取った公務員の政治活動の自由をさまざまな運動にいかそうと語り合いました。
共闘会議は2010年11月、2事件の違憲無罪判決と、公務員の政治活動を一律全面的に禁止した猿払事件最高裁判決(1974年)の変更を求めて結成。日本国民救援会、国公労連など計41団体が参加しました。
最終総会では、国民救援会会長の鈴木亜英弁護士が「堀越事件では磨けば光る判決を得た。これを全国に押し広げたい」とあいさつ。堀越さんは「今後は政治的自由を守る運動にまい進していきたい」、宇治橋さんは「堀越さんやみなさんと一緒にたたかった意義は、猿払判決を1事例に引き下げたこと。今後のたたかいが大事だ」と語りました。
共闘会議の岩崎恒男事務局長は、「今後また同種の事件が起きたときには名実ともに言論・表現の自由を勝ちとるエネルギーと展望を持てた。共闘会議の任務は一応終了するが、ともにたたかいを継続していこう」と述べました。
岡田正則早稲田大学教授(行政法)が記念講演。「職業にかかわらず個人が政治の主体として尊重されるべきだと、ここにいるみなさんが司法を説得した」と語りました。
国公法弾圧2事件 国家公務員の堀越明男さんと宇治橋眞一さんがそれぞれ休日に職務と関係のない場所で「しんぶん赤旗」号外を配布した行為を、国公法と人事院規則の違反として逮捕・起訴したもの。昨年12月の最高裁判決は堀越さん(堀越事件)を無罪、宇治橋さん(世田谷事件)を有罪(罰金10万円)としました。