2013年4月19日(金)
米に譲歩のTPP
高橋氏 参加表明撤回求める
衆院予算委
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日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は16日の衆院予算委員会で、環太平洋連携協定(TPP)の参加表明の撤回を求めました。
高橋氏は、自民党が米、麦、乳製品など5分野を「例外」とすると求めていたにもかかわらず12日に日米の事前協議で合意した内容は2月の日米首脳会談での共同声明と同じ文言を確認したにすぎないと指摘。自動車ではアメリカの求めに応じて日本車への関税の撤廃を「できるだけ後ろ倒し」とした点を挙げ、「(日本が)さらなる譲歩を求められたのが実態ではないか」とただしました。
甘利明経済再生担当相は「センシティビティー(重要品目)があることは2国間協議でも確認できた」と、確認済みのことを繰り返しました。
高橋氏は、米国通商代表部(USTR)の発表文書で、日本がかんぽ生命のがん保険凍結などを発表したことを米側の“成果”としていることを紹介。日米の合意文書(概要)で「日米間でTPP交渉と並行して」非関税措置に取り組むとしていることをあげ、「かんぽ生命やBSE(牛海綿状脳症)のように、本格交渉を待たなくても(日本が)国内法や国内制度を変える対応を迫られるという意味ではないか」とただしました。
岸田文雄外相は「非関税措置は協定やその他の手段を通じて実施される」とあいまいにしました。