2013年4月18日(木)
安心な保育所広げて
保護者団体 「規制緩和は危険」
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認可保育所に入れない待機児童解消のために、政府の「規制改革会議」が保育士の配置や子ども1人あたりの面積などの基準緩和を検討していることに対し、五つの保護者団体は17日、同会議と田村憲久厚生労働相に意見書を提出し、同省内で記者会見しました。
保育所を増やしてと各地で活動する5団体はそれぞれの意見書を作成し、読み上げました。
「各団体で共通しているのは“安心・安全な保育所の拡大”を望んでいることです」と、認可保育所で当時1歳の息子を亡くした愛知県碧南市の栗並えみさんは話します。夫の秀行さんは、「認可保育所でさえ、行政の指導監督はほとんど機能していないと事故を通してわかりました。そんな現状で、単に規制緩和で待機児童を解消させようというのは、安易で大変危険です」と強調しました。
「保育園ふやし隊@杉並」の代表、曽山恵理子さんは「子どもを詰め込んで待機児を解消させようという方向にショックを受けています」とのべました。「120人のメンバーに、今回の規制緩和についてメールで意見をもらいましたが、待機児童を抱える親も含めて誰一人として賛成する人はいませんでした」と話しました。