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2013年4月18日(木)

TPP参加表明は「裏切り」

安倍政権、足元から批判

自民会合で抗議声明 佐賀 推薦白紙に

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 2013年度予算案の衆院通過で、参院選モードに舵(かじ)を切る安倍晋三首相と自民党。しかし、その足元では国民との矛盾、亀裂が深刻になっています。


 北海道北見市内のホテルに14日、100人を超える首長や農協、漁協、商工会の関係者らが集まりました。自民党北海道連が開いた環太平洋連携協定(TPP)に関する情勢報告会。オホーツク農協組合長会の佐藤正昭会長は抗議声明を読み上げました。

 「交渉参加表明はTPPに不安を抱く人々の声を無視した暴挙である。自民党を信じて票を投じた選挙民への裏切り行為で、強い政治不信と憤りを覚える」

 北見市の報告会は自民党が今月6日からスタートしたTPPに関する地方行脚の一環です。15日までに北海道9カ所で会合が開かれました。説明に訪れた自民党国会議員らの目の前に「TPP断固反対」の鉢巻きをしめた参加者が陣取った会場もあり、一刻も早い脱退を求める声が相次ぎました。

 札幌市の会合では、JA北海道中央会の長谷川幸男副会長がこんな言葉を突きつけました。「米国の米国による米国のためのTPPだ。日米事前協議で自動車と保険が米国の言いなりになったと受け止めている」

 一方、日米両政府がTPPに関する事前協議で合意に達した12日。JAグループ佐賀(組合員約12万人)の政治団体・県農政協議会の役員や支部長24人が佐賀市内の会館に集まり、夏の参院選の推薦について協議しました。

 会合では、昨年9月に決定していた佐賀選挙区の自民公認候補の推薦をいったん白紙に戻すことを決定。会合後、中野吉實会長は、自民党が昨年末の衆院選でTPP反対を掲げながら、政権に就くと交渉参加に舵を切ったことを「方向が百八十度変わった」と批判。白紙に戻したことについて「自民党へのけじめだ」と説明しました。


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