2013年4月14日(日)
ネット選挙 企業解禁反対
佐々木議員 啓発費削減を批判
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日本共産党の佐々木憲昭議員は11日の衆院政治倫理・選挙特別委員会で、インターネット選挙運動法案の解禁対象は有権者であるべきで、企業が含まれるのは問題だとただしました。
佐々木氏は、採決に先立つ質疑で、公務員の選定や罷免は「国民固有の権利」だと定める憲法第15条を示し、選挙権を有する「国民」には企業が含まれるのかと質問。
法案提出者は、「権利の性格上、自然人のみが有する。つまり自然人=国民だと一般的に解釈されている」(自民・逢沢一郎氏)、「まったく同じ」(民主・田嶋要氏)だと認めました。
佐々木氏は、「これはあらゆる選挙の基本原則であり、当然ネット選挙運動でも踏まえるべき原理だ」と主張。逢沢氏は「選挙の主役は選挙権・被選挙権を行使する国民」だと発言。田嶋氏も「会社が1票を投じたり立候補することはできない」と認めました。
佐々木氏が、国政選挙啓発費が2009年衆院選では11・5億円だったのに、12年総選挙では4・4億円へと大幅に削減されてきたことを示すと、委員会室には驚きの声が上がりました。佐々木氏は、国民にネット選挙運動解禁の内容を周知徹底するために「必要な予算をどーんと確保するべきだ」と求めました。