2013年4月13日(土)
グアンタナモ収容所閉鎖を
人権組織 大統領に書簡
米国内25都市でデモ・集会
【ワシントン=山崎伸治】キューバにある米軍グアンタナモ収容所の閉鎖を求める全米統一行動日の11日、米国内25都市でデモや集会などが行われました。25の人権擁護組織が連名でオバマ米大統領に書簡を送り、同収容所の閉鎖と無期限に捕らわれている166人の即時解放を求めました。
同収容所では2月以来、拘束者が自分たちの処遇に抗議するハンガーストライキを行っています。同収容所のデュランド報道官は今月1日、参加者が39人と公表しましたが、支援組織は130人がハンスト中だと主張しています。
米法律家組織「憲法権利センター」(CCR)や国際人権団体アムネスティ・インターナショナルなど25組織が送った書簡は、現在の状況について、「11年以上も罪に問うことなく無期限に拘束を続けた」当然の結果だと非難。ハンストが3カ月目に入り、「死亡する可能性も避けられない」と強調しました。
そして収容所の閉鎖と拘束者の解放はいったん決まっていたことであり、速やかに実施するよう求めました。
訪米中の赤十字国際委員会のマウラー委員長は11日、ワシントンのナショナル・プレス・クラブで、「グアンタナモの問題は政治的に妨害されている」として、米議会が同収容所の閉鎖に反対していることを批判。問題解決に向けた妥協点を探るよう求めました。
ホワイトハウスのカーニー報道官は同日の定例会見で「グアンタナモ収容所を閉鎖するという大統領の意志に変わりはない」と述べました。