2013年4月13日(土)
関西州・大阪都構想
橋下氏 “兵庫も標的”
「日本維新の会」を率いる橋下徹大阪市長は12日、財界や保守政党が求めてきた「道州制」が実現しても「関西州」の中の「母都市」として橋下氏の狙う「大阪都」か「京阪神都市圏」でくくった広域行政体を残す考えを明らかにしました。大阪市内で語りました。
橋下氏は記者団に「道州制に至るプロセスの中で『大阪都』構想がある。『大阪都』が場合によっては『京阪神』に広がるかもわからないが、道州制の設計図の中で議論したらいい」と述べました。
「維新」の構想としてきた「大阪都」は、大阪市などから権限と財源を奪い、大企業奉仕の「成長戦略」を一元的・効率的に進めるためのもの。大阪府と大阪市や堺市を統合した上で、大阪市の隣接地域も再編して特別区とする構想です。
これに先立ち同日、市議会内で開かれた第2回法定協議会では、橋下氏は国政でも道州制導入の議論が進んでいることをあげ、「僕らは大阪市だけをターゲットにしているわけではない。堺市も当然どうするかということになる。衛星市もそうだ。兵庫県、兵庫県内の市町村もだ」と発言。「反対の人たちに対しては選挙で問うて動かさなきゃいけない」と語りました。