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2013年4月12日(金)

武器操作体験を中止

陸自、市民の批判受け

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 陸上自衛隊は、14日に練馬駐屯地(東京都練馬区)で予定している「第1師団創立51周年・練馬駐屯地創立62周年記念行事」での武器展示について小銃など小火器の一般参加者による操作体験を中止することを決めました。11日の定例記者会見で君塚栄治陸幕長が明らかにしました。

 自衛隊の武器展示については本紙既報(8日付)の通り、戦闘で実際に使用する自衛隊の小銃などを駐屯地祭などのイベントで、市民に銃を構えさせ、標的に向けて引き金に指をかけさせる操作体験は銃刀法に違反するのではないか、と市民の間で問題になっていました。

 10日には都内の市民グループ「自衛隊をウオッチする市民の会」が観閲式や駐屯地祭はじめ全国のイベントで実施されている武器展示と一般参加者による操作体験の行為を指示、命令した防衛相、陸幕長などの関係幹部を銃刀法違反で東京地検特捜部に刑事告発しました。

 君塚陸幕長は会見で「この件については報道もされ、『自衛隊をウオッチする市民の会』が刑事告発した事実を踏まえ武器展示は実施するが、小火器については展示のみにしたい」と述べ、操作体験の中止を表明しました。

 レンジャー訓練体験については「告発はされていない。ジュネーブ条約のいう小さな子どもを敵対行為に参加させるということではない」として実施するとしています。しかし軍事訓練という指摘もあり「そうした疑いをもたれないようロープの橋を渡るアスレチック的なものに限定したい」としました。

レンジャー訓練 条約にも反する

 「自衛隊をウオッチする市民の会」の種田和敏事務局長(弁護士)の話 私たちの告発が一部の意見ではなく国民的な共感であることを自衛隊が認識し、市民の武器操作体験を中止したことは歓迎したい。しかし武器を展示し、内容を変更したとはいえレンジャー訓練体験は『防衛基盤の育成』という自衛隊の意図は変わらず、子どもを武器や軍事訓練に慣れさせるという行為はジュネーブ条約や子ども権利条約の趣旨に反するものであり、こうした行事はきっぱりやめるべきだ。

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