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2013年4月11日(木)

「近隣諸国条項」見直し

教科書検定 首相が考え示す

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 安倍晋三首相は10日の衆院予算委員会で、教科書検定制度について「第1次安倍内閣で教育基本法を変え、愛国心と郷土愛を書いたが、残念ながら検定基準で、改正基本法の精神が生かされていない」と述べ、近現代の歴史に関して近隣アジア諸国への配慮を目的として検定基準に定めている「近隣諸国条項」などを見直す考えを示しました。

 首相が教科書検定の見直しを言及したのは初めて。改悪教育基本法に盛り込まれた「愛国心」などを基準にしようとするもので、歴史の逆流の持ち込みにつながりかねません。

 下村博文文部科学相は「現状と課題を整理し、見直しについて検討したい」と答えました。自民党の西川京子、日本維新の会の中山成彬両氏への答弁。

 文科相はまた、各地の教育委員会が行う教科書採択について「一部の教科書に偏っている状況がある。採択が教育的な視点からなされているか見ていく必要がある」と述べ、教育委員会の自主性を踏みにじっていく姿勢を示しました。


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