2013年4月10日(水)
オスプレイ、学校・住宅上空を旋回
沖縄 名護市が訓練実態公表
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沖縄県名護市は8日、米海兵隊・垂直離着陸機MV22オスプレイの市内での飛行訓練図と訓練実施日の騒音記録を公表しました。学校、住宅地上空での飛行やヘリモードでの旋回を「可能な限り避ける」とする日米合意が全く守られず、日常生活に支障をきたす騒音も確認されたとしています。
訓練図は、訓練の始った昨年10月以降に市職員による目視や住民らへの聞き取りを基に作成。それによると、オスプレイはヘリモードで同市豊原にある市立久辺(くべ)小中学校や辺野古の国立沖縄工業高等専門学校、児童養護施設なごみの上空を旋回しています。
オスプレイを含む航空機の騒音データでは、久志、豊原、辺野古、許田、幸喜の各測定地点で会話が困難になる80デシベル(地下鉄の車内相当)以上を多数観測。昨年11月6日には辺野古コミュニティーセンターで90・9デシベル、ことし3月14日に許田コミュニティーセンターで90・1デシベルと、騒々しい工場内に匹敵する騒音を記録しています。
同市には「授業、講義に支障がある」などの声が多数寄せられており、基地対策係は「日米合意が履行されているとは言い難い」としています。
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