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2013年4月8日(月)

きょうの潮流

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 0時2分、宮古市の日本料理店「割烹おかめ」で昼食。7時16分、東京・丸の内の東京ステーションホテル。すし店「すし青柳」で秘書官と会食。8時24分、東京・銀座の歌舞伎座。「勧進帳」を鑑賞…▼これは、安倍首相の6日午後の動きをぬきとったものです。日本の主要紙には首相の一日を伝える欄があります。いつどこへ行き、だれと会ったか。毎日それが分刻みで記録され、報じられる。そんなメディアは、世界でも例がないそうです▼たとえば朝日新聞の「首相動静」は、総理番の若手記者が数人がかりで担当。官邸を出入りする一人一人に首相との面談を確認したり、会談相手を見定めるため料理店に客として入ったり。かなりの力の入れようです▼担当記者は「国の行方を左右する首相の動きを把握することは、政治の節目をウオッチする作業でもある」といいます。ところが、皮肉なことに大手5紙と在京テレビの会長や社長らが、その欄に名を連ねました▼安倍首相が就任以来続けてきたメディアとのトップ会談が明らかに。しかし、異常さを伝えたのは「赤旗」だけでした。読者からのメールには「驚きをもって受け止めるとともに、これは赤旗ならではのスクープ記事に匹敵するのではないか」▼権力を監視するどころか、トップが首相と会食し、親しく話しあう大手メディア。役割をなげすてた姿勢は、いまの内閣への高い支持率と無関係ではないでしょう。なんのための「ウオッチ」なのか、それを忘れてはなりません。


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