2013年4月7日(日)
資金需要が増えない
穀田氏 日銀の緩和策を批判
|
衆院議院運営委員会は5日、政府が再任を求めている黒田東彦日銀総裁に対して所信聴取と質疑を行いました。
日本共産党の穀田恵二議員は、2008年以降の5年間で日銀の供給量は47%増加したのに、金融機関による供給量は10%しか増えていないことが佐々木憲昭議員の質問で明らかになったと指摘。資金需要が増えなければ資金が銀行から先へ流れず、金融緩和でデフレ不況打開はできないと批判しました。
黒田氏は、資金が銀行にとどまっていることは「その通り」と認めたものの、「(資金供給量を増やせば)資金需要が出てくる」と破綻した考えを繰り返しました。
穀田氏は、消費税増税と社会保障大改悪によって20兆円の負担増が押しつけられることをあげ、内需をますます冷え込ませることになると指摘。黒田氏は「税・社会保障の『一体改革』は極めて重要で必要だ」と深刻な負担増が与える影響を見ない姿勢を示しました。
穀田氏は「賃金が上がる保証はない上、2%の物価高、さらに消費税増税と負担増で国民はパンチをうける。需要は増えない」と強調しました。