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2013年4月7日(日)

きょうの潮流

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 「十年一(ひと)昔」といいます。世の中の移り変わりをみると、10年もたてばもう昔。しかし周りの変化がはげしい現代は、数年もたてば一昔の感があります▼日米の政府は沖縄・普天間基地の「返還」時期を2022年度以降にすると発表しました。今年度から数えれば、さらに「一昔」も先です。その間、世界一危険な基地と隣り合わせの住民は命をおびやかされ、騒音にさらされつづけます▼しかも「またはその後」のただし書き付き。返還の条件として、辺野古への新基地づくりをあげています。これでは、いくら安倍首相が「沖縄の負担軽減に強い意志を示した」と胸を張っても、県民はあきれるばかりでしょう▼今度の計画にあるほとんどの基地も「その後」が付き、県内のたらい回しが条件。返還というよりも統合です。時期を明記したといっても、はっきりとしたのはそれまで基地は動かないということ。「それが負担軽減になるとは私をふくめ、県民はだれ一人思っていない」(稲嶺・名護市長)▼1972年に沖縄が日本に返ってきてから、何度も返還合意がありながら実現してこなかった失望の歴史。95年の米兵による少女暴行事件をきっかけに全面返還が決まっていた普天間基地も、17年待って何も変わっていません▼力ずくで無理やり奪っていった土地は、条件を付けずに返せ。平和な島をとりもどすために、いっこくも早く基地をなくせ。それが「十年一日(いちじつ)」のごとく、しいたげられた日々をおくるオール沖縄の思いでしょう。


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