2013年4月6日(土)
原発ありえない
福島第1 事故相次ぐ
官邸前行動
首都圏反原発連合(反原連)による即時原発ゼロを求める首相官邸前抗議行動が5日、行われました。「安全と認められた場合には再稼働を進める」と原発再稼働を推進する安倍晋三首相に対し、3000人の参加者(主催者発表)は「再稼働反対」「原発いらない」と訴えました。
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この日、東京電力福島第1原発で再び起こった燃料プールの冷却停止事故。原発事故は収束せず、危険な状態が続いていることを改めて見せつけました。 昨年夏ごろから参加している東京都練馬区の男性(34)は「再び事故が起きたら、もはや想定外とは言えないと思う。政府は再稼働できるかどうかではなく、どうすれば二度と事故を起こさなくて済むかを考えるべきだ」と語ります。
春休み中とあって子ども連れの家族が目立ちました。
東京都武蔵野市の夫婦は、7歳の娘と一緒に初めて参加しました。娘さんの手には、「げんぱつゼロ」と書かれた画用紙が。「あれだけの事故を起こしたのに、なぜ原発を動かすのか。放射能汚染の怖さとともに、自分で責任もとれないことを続ける政府の態度が許せない」といいます。
小学2年の息子と参加した東京都杉並区の女性(43)は「事故のとき、真っ先に子どもたちの健康の心配をしました。大飯原発(福井県)はすぐにとめるべきです。きっぱりとエネルギー転換をして原発はやめてほしい」。
埼玉県所沢市から夫と一緒に参加した女性(68)は「ここで声をあげることは政府への大きな圧力になると思います。新安全基準(新規制基準)づくりや再稼働にむけた動きは、素人が見てもおかしい。私たちが再稼働反対といい続けなくてはね」。
講演のため来日していたイタリアの政治哲学者は「福島原発の事故は、チェルノブイリ事故を経験した私たちにとって、大変な恐怖でした。イタリアは原発の廃止をすでに決めました。(再稼働をめざす政府に対しては)市民が立ち向かうしかありません」と話しました。
笠井議員スピーチ
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日本共産党の笠井亮衆院議員がスピーチしました。
笠井議員は、5日に福島第1原発で再び、燃料プールの冷却機能がストップしたことにふれ、「事故は収束していない。安倍政権に、収束していないという宣言をきっぱりと出させようではありませんか」と呼びかけました。参加者は「そうだ」と応えました。