2013年4月5日(金)
罪なき人死ぬ 無人機ノー
反戦おばあちゃんNYに響き渡る声
|
【ニューヨーク=山崎伸治】「無人機が飛ぶと、子どもたちが死ぬ」「無人機攻撃はやめよ」―米ニューヨーク・マンハッタン中心部のロックフェラー・センターに響き渡る“おばあちゃん”の声。女性反戦組織「おばあちゃんの平和旅団」や「戦争に反対する祖母の会」などの地元組織が3日、米軍と米中央情報局(CIA)による無人機攻撃の危険性を訴える街頭集会を行いました。
無人機MQ9リーパーの5分の1の模型を展示し、手書きのプラカードや横断幕を持った60人が、道行く人に無人機攻撃の残虐さをアピール。「平和旅団」のマーティー・ラジャンドランさんは「無人機攻撃で罪のない人たちが大勢亡くなっていることを米国の人たちにも気づいてもらわなければいけない」と語っていました。
集会では、3月下旬にチュニジアで開かれた「世界社会フォーラム」で無人機攻撃の問題を訴えてきた反戦活動家アン・ライトさんが「米国にいる私たちが無人機攻撃計画をやめさせる必要がある」と強調。ジャーナリストのニック・モッターンさんは「今、私たちが無人機攻撃を受ければこの周辺は消えてしまう」と攻撃がいかに危険かを訴えました。
ニューヨークでは地元の反戦・平和組織が4月を無人機攻撃に反対する月として、この日の集会を皮切りにさまざまな抗議行動を計画しています。
無人機攻撃 米国が、国際テロ組織アルカイダの幹部などを殺害することを目的として無人攻撃機を主にアフガニスタンやパキスタンで使用。遠隔操作のため操縦員に危険がおよぶことがないことなどから配備が進められてきましたが、誤爆や巻き添えにより女性や子どもを含む多くの民間人が犠牲になっていることに批判が高まっています。