2013年4月4日(木)
待機児童解消求める
認可保育所増設 親の願い
衆院委で高橋氏
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日本共産党の高橋ちづ子議員は3日の衆院厚労委員会で、各地で母親らの運動が高まっている待機児童問題をとりあげ、「期限を区切って認可保育所を思い切って増やすべきだ」と求めました。
高橋氏は、母親らの必死の声が自治体を動かしはじめていると指摘。定員を増やすなどのつなぎ策では不十分であり、大幅に認可保育所を増やすよう求めました。
田村憲久厚労相は「認可保育所を増やす中で解消していく」としつつ、「民間の力を借りて整備していく」と答弁。高橋氏は、1700億円あれば10万人分の保育所がつくれると日本共産党が提言していることを紹介し、国が計画を持つべきだと強調しました。
公立保育所整備への補助金は難しいとする田村厚労相に対し、高橋氏は「地域の元気臨時交付金」(2012年度補正予算)が使えるはずだと提起。北村茂男内閣府大臣政務官は「充当することが可能だ」と答えました。
高橋氏は、昨年の保育施設における死亡事故18件中12件が「認可外」で、一時預かり初日の死亡事故3件も含まれていることに言及。「やむにやまれず預けた親を思えば、『預け先があればいい』とは絶対にいえない」と述べ、認可保育所増設が親の願いだと強調しました。規制改革会議が基準緩和を求めていることに関し、厚労相は「安易な規制緩和は絶対に許さない。認可保育所を増やしていくことが一番重要だ」と答えました。