2013年4月4日(木)

政府の「主権回復の日」式典

沖縄で抗議の大会

沖縄県議会開催を確認

（写真）４・28政府記念式典に抗議の大会を開く方針を確認した大会準備会の会合＝３日、那覇市の沖縄県議会内

　沖縄県議会の自民党を除く６会派は３日、１９５２年のサンフランシスコ講和条約が発効した４月２８日に、政府主催の「主権回復の日」記念式典に抗議する超党派の大会を開く方向で一致しました。実行委員会準備会で確認しました。会合では、最大会派の自民党や公明党を含む全会派の参加をめざして今後調整していくとしています。

　沖縄では４月２８日を、日本から切り離され、米軍統治下に置かれた日として「屈辱の日」と呼んでおり、政府に対し、県民の抗議の意思を明確に突き付ける形です。

　会合では、各会派から「沖縄が強いられてきた歴史的経緯・認識を政府に伝える必要がある」（県民ネット）、「大会開催に賛同だ」（沖縄社会大衆党）との意見が相次ぐ一方、「自民党も含む超党派が望ましい」（公明党・県民会議）として、大会名称や開催場所・時間については、５日の各派代表者会議に持ち越されました。

　日本共産党の渡久地修県議は「サンフランシスコ条約と同時に旧日米安保条約が締結され、日本国全体が対米従属に置かれた日であり、沖縄だけでなく国民全体にとっての『屈辱の日』だ。県議会決議に基づいて沖縄から抗議の意思を示すのは重要だ」と大会の意義を強調しました。