2013年4月3日(水)
9条改憲 米国の要求
テレ朝系 小池・井上両氏出演
日本共産党の小池晃副委員長、井上哲士参院議員は1日放映のテレビ朝日系「TVタックル」に出演し、各党議員らと議論しました。
中国で発生したPM2・5(微小粒子状物質)の環境汚染が国際的な問題になっている影響について聞かれた小池氏は、「健康への大きな影響がある。解決のための国際的枠組みをつくることが必要だ」とのべました。
中国社会の格差や「一党独裁」をめぐる議論のなかで、小池氏は「共産主義は本来は真に自由で平等な社会を目指すもの。日本共産党は複数政党制を保障する」とのべると、他の出演者から「日本共産党は中国とは違うよ」という声が上がりました。
韓国に返還された朝鮮王朝儀軌をめぐる議論で、小池氏は「1922年に朝鮮総督府(韓国併合によって朝鮮を統治するために設置した官庁)が日本に持っていったという明確な問題がある」と発言。東海大学准教授の金慶珠氏は「儀軌の引き渡しは韓国内でも高く評価されている」と応じました。
日本が中国、韓国とどういう関係を築いていくべきかをめぐる議論で、「日本は中国や韓国とは仲良くなんかできない」(評論家・屋山太郎氏)などとする意見に対して小池氏は「隣近所が気に入らないからといって引っ越しできる関係ではない。違いをお互いに認め合ってまともな関係をつくっていくべきだ」とのべました。
経済対策をめぐる議論で、安倍政権が財界に賃金の引き上げを要請したことがとりあげられ、井上氏は「いま実際に(引き上げを)やっているのは正規(雇用)のごく一部でしかない。これでは実際の賃金引き上げにはならないし、内需の拡大にはならない」と発言。経営コンサルタントのジェームス・スキナーさんは、「一般ピープルの給与が下がって一部を企業への助成金として払っているのがいまの実態だ」とのべました。
TPP(環太平洋連携協定)への賛否が出席者に問われ、井上氏は「反対」の札を出し、「TPPはすべての物品を対象にして関税を例外なしになくすものであり、そこに問題がある」とのべました。
憲法をめぐる議論で井上氏は、「いま9条を変えろといっているのはアメリカだ」と発言。元外務省情報局長の孫崎享さんは「いまやろうとしている憲法の軍事のところはアメリカ追随だから問題だ」とのべました。