2013年3月29日(金)
国債購入増は危険
参院委で大門議員 日銀総裁ただす
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日本共産党の大門実紀史議員は28日の参院財政金融委員会で、就任後、参院に初めて出席した日銀の黒田東彦総裁の姿勢をただしました。
大門氏は、黒田氏が2%の物価目標達成まで無制限に何でもやるとのべたことに対し、「国債を300兆円でも(いくらでも)買うと、本気で考えているのか」と質問。黒田氏は「何でもやらなければ、使命を達成することは難しくなる」と答弁しました。
大門氏は、黒田氏が、「銀行券ルール」(日銀が購入する長期国債の総額を日本銀行券の流通残高以下に収めるルール)を見直す考えを表明していることに言及。購入額の合計が、すでに日銀券流通額を10兆円も上回り、形骸化しているとただしました。
黒田氏は「見直しの検討対象になる」とのべ、購入額が増大することは「間違いない」と答弁。大門氏は、黒田氏が、日銀が国債を買い取る財政ファイナンスをしないとのべていることにふれ、「しないという言葉だけでなく、きちんとものさしをつくるのか」と質問すると、黒田氏は「(財政ファイナンスしないことを)具体的にどういう形で示していくかは、政策委員会で議論したい」とのべました。
大門氏はデフレ不況打開について、「賃金が上がらず物価だけ上がることはあってはならない」と強調。黒田氏は「物価と賃金は同時に上がる」とまともな根拠もない主張を繰り返しました。