2013年3月28日(木)
アベノミクスに危険な罠
好況見せかけ 消費税増税へ
大手メディアなどは、株高・円安を安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」の成果などと持ち上げます。安倍首相は「アベノミクス」について「三本の矢」と表現します。「三本の矢」とは、(1)大胆な金融緩和(2)機動的な財政運営(3)投資を促進する成長戦略―の三つのこと。そこには、危険な罠(わな)が潜んでいます。
物価上昇目標と金融緩和で、所得は増えずに石油や食料品などが上がれば、暮らしに大打撃です。不要不急の大型工事推進を中心にした財政出動は財政危機をより深刻化させます。「成長戦略」「規制緩和」の名で解雇を自由化すれば、貧困と格差はさらに拡大し、「デフレ不況」をさらに悪化させます。
「アベノミクス」の「毒」は「三本の矢」だけではありません。生活保護、年金をはじめとした社会保障の大改悪や、みせかけの「景気上向き」で消費税大増税の来年4月からの実施を強行しようとしています。
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