2013年3月25日(月)
辺野古埋め立て
知事判断年内にと圧力
NHK番組で防衛相
小野寺五典防衛相は24日のNHK番組で、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の「移設」先としている同県名護市辺野古沿岸部の埋め立て申請に対する県の可否判断について「通常の手続きから言えば、半年から8カ月ぐらいで得られるのではないか」と述べ、年内の判断に期待を示しました。
同県の仲井真弘多知事は23日に、「判断するには8カ月から10カ月かかる」との見通しを示しています。防衛相の発言は、来年2月の任期満了に伴う名護市長選で「移設」問題が争点化し、知事の判断が影響されることを避ける考えを示したものです。
防衛相は辺野古への「移設」について「沖縄に反対する声があることは重々承知しているが、全体の基地負担軽減につながる案だと丁寧に説明していく。これからがスタートだ」と強調しました。
岸田文雄外相も同じ番組で、日米両政府が合意している米軍嘉手納基地以南の施設・区域返還について「着実に沖縄の負担軽減を進める意味からも、返還時期を含めた計画の具体化を早急に進めなくてはいけない」と述べました。