2013年3月22日(金)
保育所入所求め 再び異議
東京・杉並
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4月からの認可保育所への入所が2次選考でも承諾されなかった東京都杉並区の母親・父親らは21日、行政不服審査法にもとづき2回目の異議申し立てをいっせいに行いました。異議申立書41通と要望書を区に提出しました。
2回目の申立書を書いたというシステムエンジニアの女性(29)は「1回目の申し立てを『却下する』という返信と一緒に、2次選考に落選したという結果が同時に届いて本当につらい。育児休暇は1年半が限界で、これ以上延ばせない。夫婦で家のローンを組んだので、仕事をやめるわけにはいかない」と焦ります。
4月から復職する女性(36)は、2次選考にはもれましたが、認証保育所へ娘(1)を預けることが決まりました。しかし認証保育所は0〜2歳までしか預からない場合が多く、3歳以降の預け場所は未定です。「また、子どもを抱えて何カ所も登録して…と繰り返さなきゃいけないのかと思うとつらい。保活(保育所に入れるための活動)で100人待ち、140人待ちとか言われ続けると、慣れてしまって、異常さにまひしてしまう」と語ります。
行動を呼びかけた「保育園ふやし隊@杉並」(曽山恵理子代表)は▽杉並区の1800人の待機児童を夏までに解消する▽長期的な視野で保育施設の拡充を図る▽つめこみではなく質も確保された保育を―などの要望書を提出しました。
同区の保健福祉部・子ども家庭担当部長は「切実な声が寄せられたものであり、重く受け止めている」としながらも「異議申し立ての対応は前回と同様にさせていただく」とのべ、「却下」にすると明らかにしました。