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2013年3月19日(火)

自民派閥 パーティー活発

参院選へカネ集めに奔走

“与党復帰効果”?

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 夏の参院選を控え、自民党の各派閥が政治資金集めパーティーを続々と準備しています。野党転落後、落ち込んだ集金力も政権復帰で回復の動きもみられるといいますが―。


 各派閥の先頭を切って、6日に東京・芝公園の東京プリンスホテルで会費2万円の懇親パーティーを開催したのは、第2派閥の額賀派(平成研究会)。今回、改選をめざす「ヒゲの隊長」こと自衛隊出身の佐藤正久防衛大臣政務官(参院議員)が「日本の領土をどう守るか」と題して約40分講演するなど、参院選モード。4月に入って、大島派(番町政策研究所)、麻生派(為公会)、岸田派(宏池会)と続き、安倍首相の出身派閥で最大派閥の町村派(清和政策研究会)が5月13日に予定するなど、参院選をにらんだ動きが活発です。

 額賀派のパーティーは、「野党だった昨年の1・5倍の3千人(主催者発表)が集まった」(「朝日」7日付)と指摘されるように、“与党効果”が表れています。

 本紙は、実際、自民党各派閥の資金集めパーティーが、与党のときと、野党のときと、どう違うかを、政治資金収支報告書で調べてみました。(表参照)

 自民党が政権転落した2009年8月の総選挙前に、総裁派閥だった麻生派を除く6派閥(派閥名が変わった派閥もある)が開いたパーティーでは、5派閥が一晩で1億円以上を集めています。12年分の収支報告書はまだ公開されていないので、11年分を調べると、各派閥とも1億円以下で、もっとも多い町村派でも54・9%と半分近くに減収しています。与党と野党の集金力の違いが歴然としています。

 石原派(近未来政治研究会、旧山崎派)にいたっては、22・4%に激減。同派に所属する坂本哲志総務副大臣(衆院熊本3区)のホームページには、野党時代の昨年5月に同派が開いたパーティーについて、「40人以上いた派閥のメンバーも前の選挙で落選が相次ぎ現在10人程度。ひところは2000人ぐらい集めて派手なパーティーでしたが、昨日は500人ほどのこぢんまりとしたもので、しかも昼間、アルコールなし」とのぼやきの記述がありました。

 資金集めパーティーは、20万円超のパーティー券購入者しか、収支報告書に記載しなくてもいいもので、企業・団体献金の抜け道になっています。

 政権に復帰するだけでなく、自民党は「脱派閥」「派閥解消」をいいながら、各派閥が参院選に向けて、巨額なカネ集めに奔走し、「金権政治」までも復活させる勢いです。

表:自民党各派閥の資金集めパーティー開催状況

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