2013年3月16日(土)
「廃炉まであきらめない」
「原発ゼロ」へ 官邸前行動
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首都圏反原発連合(反原連)は15日、国会・霞が関一帯で首相官邸前抗議行動をおこないました。福島第1原発事故について「収束したとはいえない」と言いながら、原発再稼働・新増設を推進する安倍晋三首相。3000人の参加者(主催者発表)が「全原発の即時廃炉を」「再稼働反対」と声を突きつけました。
東京都品川区の学生(23)は福島県いわき市の出身。「政府が原発再稼働を進めるのは、原発はいらないという国民の声に責任を果たさない行為だ」といいます。
同文京区の男性(72)は、昨年7月からほぼ毎回参加しています。「事故が収束しているわけがないじゃないか。政府はこれだけの事故を起こしておいて、まだ目が覚めないのか。残りの人生をかけて原発反対を訴え続けていくよ」
埼玉県戸田市から参加した女性(59)も「原発事故で花見をしたり、おいしいものを食べる日々の幸せが奪われてしまった。収束なんてとんでもない。私たちは事故を忘れない。廃炉を決めるまであきらめません」と語りました。
この日は、大規模な反原発デモがおこなわれた台湾から学生たちが参加し、「いっしょにがんばろう」とエールを交換しました。
笠井・井上の両氏スピーチ
日本共産党の笠井亮衆院議員と井上哲士参院議員がスピーチしました。笠井氏は「安倍政権がやるべきは、収束宣言を撤回し、本当の収束と原発廃炉の仕事をすることです」と語り、井上氏は「すべての原発を止めた状態で廃炉に入ることが、もっとも現実的で責任ある方向だ」と訴えました。