2013年3月10日(日)
語り継ぐ 東京大空襲
東京・上野公園 体験者ら式典
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エッセイストの海老名香葉子さんが中心となり、東京都台東区の上野公園に建てた「慰霊碑・哀しみの東京大空襲」と「平和の母子像・時忘れじの塔」で9日、東京大空襲を語り継ぎ平和を祈る「時忘れじの集い」が開かれ、空襲体験者など、多数の市民が参加しました。今年で9回目。
海老名さんは空襲で4歳の弟を含めた家族6人を失いました。「火の中を逃げた人はどんな気持ちだったでしょう。生き残った私たちは今日を生きるのがやっとでした。人が人を殺してはいけません。戦争が二度と起きないよう、子から孫に伝えていかなければと思います」と、かみしめるように話しました。
電話交換の業務につき続け、炎に焼かれた墨田電話局の28人の女子交換手と3人の男性職員の実話「死んでもブレストを」(作・早乙女勝元)を、台東区立忍岡中学校の学生が朗読しました。
日本共産党の市田忠義書記局長、小池晃副委員長・参院比例予定候補、吉良よし子参院東京選挙区予定候補が参加しました。
あいさつした小池氏は「無差別爆撃は卑劣であり、悲惨な結果を生むもので、許すことはできません。国会では『憲法を変えよう』という動きが強まっていますが、『戦争を繰り返してはならない』という、みなさんの思いに応えるためには、憲法を実現する政治こそが必要です」とのべました。