2013年3月9日(土)
本土初の訓練終える
オスプレイ 普天間に帰還
米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイ3機が8日午後1時10分ごろ、本土での訓練のため展開していた岩国基地(山口県岩国市)を離陸し、同日午後3時20分ごろ、普天間基地(沖縄県宜野湾市)に帰還しました。
普天間基地配備の3機は6日、紀伊半島から四国地方に設定した「オレンジルート」で国内初の低空飛行訓練を実施した後、岩国基地に到着。7日には3機のうちの2機が本土では初めての夜間飛行訓練を行いました。
岩国基地周辺や低空飛行訓練ルート下の地域などで住民の不安や反対の声が広がり、関係自治体や市民団体は訓練期間の3日間、監視行動に終日取り組みました。
今回の訓練の特徴として、(1)目撃情報では6日の低空飛行訓練の高度が比較的高かった(2)7日の夜間訓練は2機が参加し、残り1機は基地に駐機したままだった(3)夜間訓練の飛行時間は約40分で、その際、低空飛行訓練は行われなかったとみられる―ことが挙げられます。今後の本格的な訓練に向けた既成事実づくり、地ならしの色合いが濃いといえます。今後、岩国基地をはじめとする本土の基地や低空飛行訓練ルートでの訓練がいっそう激しさを増す危険があります。