「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年3月8日(金)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 ギョーザとタンメンが評判の中華料理店が近所にあります。お昼前から深夜まで営業していますが、いつも満員。従業員のほとんどは中国人で、みんなよく働きます。勤勉さは日本人だけの特性ではないのでしょう▼年々増えつづけている外国人労働者。業種もひろがっています。厚労省への届け出数は昨年10月末で約68万人。大震災の影響で一時的に減ったとはいえ、この10年で3倍の伸びです。しかも届け出のない就労者を含めると、倍以上にもなるといわれます▼いまや日本社会に欠かせない存在。ですが、多くは不法労働や非人間的な扱いに泣かされています。実習生や研修生の名目で差別や抑圧、搾取にあっている実態もあります▼先日、長崎地裁で中国人の女性実習生5人に強いた「奴隷労働」を断罪する判決が下りました。3カ月間も休みなく、早朝から深夜まで1日数百枚の下着を縫う日々。時給はわずか300円程度。そのうえ、セクハラや体罰まで▼彼女たちは、携帯電話をもつことを禁じられ、預金通帳や旅券も取り上げられていました。どこかに訴えることも、逃げることもできないように。夢や希望をもってきた日本の地が、地獄に思えたでしょう▼ブローカーや雇い主の責任を認めたことをはじめ、判決は実習生制度の問題にふみこむ画期的なものでした。「日本に不信感を抱いていたが、県労連などいい人たちと知り合って、いまでは日本人に感謝している」という彼女たち。人権を守るたたかいに国境はありません。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって