2013年3月7日(木)
チャベス大統領死去
ベネズエラ 30日以内に大統領選
南米ベネズエラのウゴ・チャベス大統領が5日、首都カラカスの軍病院で死去しました。同日夕(日本時間6日朝)、マドゥロ副大統領がテレビ演説で明らかにしました。58歳でした。30日以内に大統領選挙が実施されます。
チャベス氏は2011年6月にみずからのがんを告白し、手術、再発を繰り返してきました。12年10月の大統領選で4選を果たした後、キューバでがんの手術を受け、13年1月に予定されていた大統領就任宣誓式も延期したままでした。
新たに実施される大統領選挙では、与党統一社会主義党からマドゥロ副大統領が立候補の見込み。野党も統一候補の調整を進めています。
国葬は8日に行われる予定です。
志位委員長が弔意
日本共産党の志位和夫委員長は6日、駐日ベネズエラ大使館をつうじ、以下の弔意を伝えました。
ウゴ・チャベス大統領の死去の知らせを大きな驚きと悲しみを持って受け取りました。ご遺族と国民のみなさんに心から哀悼の意を表します。
私たちは、チャベス氏が、1998年の大統領選挙で当選して以来、選挙や国民投票を通じて常に国民の信を問いながら変革の道を進めてきたやり方に、共感をもって注目してきました。与党・ベネズエラ統一社会主義党の大会にも、わが党の代表を派遣しました。
ベネズエラに続いて各国で生まれた変革の波は、いまや中南米全体をおおっています。チャベス氏の念願だった自主的な地域共同体づくりは、域内全33カ国が加盟する中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)として具体化が大きく進んでいます。
重ねて哀悼を表明しつつ、チャベス氏がめざした国民を主人公とする自主的な国づくりがいっそう前進することを願っています。