2013年3月2日(土)
オスプレイ
夜間飛行・部隊輸送訓練も
山口・岩国
6日から米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)を拠点に実施が予定されている垂直離着陸機MV22オスプレイの訓練は、低空飛行訓練だけではなく、夜間飛行訓練や兵員・物資の輸送訓練などさまざまな訓練が行われる可能性があることが分かりました。米軍が設定している低空飛行訓練ルート・空域だけでなく、岩国基地やその周辺地域などでも訓練が実施される危険があります。
2月28日に日本外国特派員協会で会見したアンジェレラ在日米軍司令官は「来週、訓練のためにオスプレイを日本本土に展開させる」と表明。「訓練についての詳細は言えない」としつつ、「低空飛行訓練」とは別に、「夜間飛行訓練」に言及しました。
さらに、「オスプレイの訓練の大部分は部隊と装備を輸送することだ。海兵隊員を別の場所に置いたままオスプレイだけを訓練のために移動させることはできない」と指摘。オスプレイの岩国基地への展開には一定規模の部隊や装備が伴い、兵員・物資の輸送訓練を実施することも示唆しました。
実際、岩国市の発表では、中国四国防衛局から、オスプレイが「低空飛行訓練等」を実施するとの連絡があったとし、「等」を付けています。また、「低空飛行訓練等」を実施する飛行高度について「夜間は1000フィート(約300メートル)以上を飛行する」と、夜間も実施することが示されています。
沖縄では、基地や演習場を使った夜間飛行訓練や兵員・物資の輸送訓練が頻繁に行われています。