2013年2月27日(水)
国防軍創設 「まず96条変えていく」
安倍首相が答弁
安倍晋三首相は26日の参院予算委員会で、自民党の改憲草案について問われ、「今の状況でただ自衛隊を国防軍に名前を変えるのではなくて憲法改正が必要だ。相当な議論をして(改憲を)成し遂げるべきだ。まず96条(改憲発議要件)を変えるというのがわれわれの考えだ」と表明しました。
憲法9条の改悪とセットとなっている国防軍創設のための改憲に向け、96条を先行して「改正」する考えを示したもの。民主党の藤末健三氏への答弁。
首相は「自衛隊は国内では軍隊ではないという位置付けだが、国際法上は軍隊として扱われている」と指摘。「ことさら日本だけが国防軍にしてはいけない理由は見当たらない」と正当化しました。
また、軍事費のあり方について「GDPと機械的に結びつけることは適切ではない」と明言。軍事費をさらに増加させていく考えを示しました。
そもそも憲法99条は大臣や国会議員など公務員の憲法順守義務を明記しています。国会の場で改憲を主張する安倍首相の適格性が問われています。