2013年2月25日(月)
若者が働かせ方告発
職場に監視カメラ 就活質問「一発芸は?」
全労連・就職連絡会
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全労連と「高校・大学生、青年の雇用と働くルールを求める連絡会」(就職連絡会)は24日、東京都内で若者の働き方・働かせ方を問い直すシンポジウムを開きました。
全労連の五十嵐建一青年部長が、若者雇用の深刻な実態を打開するプロジェクトについて報告しました。
「若者雇用110番」では、リストラ首切りの横行や、パワハラなど職場の無権利状態、非正規雇用問題が多かったと指摘。青年アンケート中間報告では、7割は仕事に満足しているのに、「やめたい」人も半数にのぼり、「やりがいがあっても低賃金や悪い労働条件で続けられない」と問題提起しました。
現場からの実態告発が相次ぎました。
JMIU(全日本金属情報機器労働組合)千葉地方本部ナノテック支部の若者は「不当な賃金カットや就業規則の変更に怒って団体交渉を申し込んだが、ゼロ回答が続く。職場に監視カメラが設置され、社長への不満をしゃべると翌日にグループ会社に出向される」と告発しました。
アルバイト学生は「病院受付で24時間勤務という信じられないシフトがある。労働条件が守られる民医連や組合のある病院がうらやましいと思い、個人加盟の首都圏青年ユニオンに加入した」と話しました。
就職活動中の私大生は「エントリーシート(応募用紙)には、『宴会を盛り上げる一発芸はあるか』など奇をてらう質問項目が並ぶ。まともなルールがほしい」と訴えました。
北海道の高校教師の佐藤理河さん、ジャーナリストの風間直樹さん、都留文科大学教授の後藤道夫さんをパネリストに、討論がおこなわれました。