2013年2月19日(火)
「修学旅行・英検代は少ない生活費から…」
生活保護 引き下げやめて
愛知・反貧困ネット 受給者が訴え
「反貧困ネットワークあいち」は18日、愛知県庁で、政府の生活保護基準引き下げ方針に抗議する記者会見を行いました。生活保護受給者も同席し、不安を訴えました。
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4人の子どもを女手一つで育てている母親(43)=名古屋市在住=は「いまの支給額でも生活はギリギリ。引き下げられると食費を切り詰めるしか手がない。育ちざかりの子どもたちがかわいそう」。同席した次男(18)=高校3年生=は「部活の大会に出場するときは、遠くても自転車で移動している。修学旅行代や英語検定代など最低限必要なお金は、少ない生活費を切り詰めて出してもらった。妹たちのためにも、引き下げはやめてほしい」と訴えました。
名古屋市内で二つの仕事をかけもちしている男性(58)は「月収は合わせて7万円程度。自立したいが、仕事がみつからない。引き下げはショックだ」と語りました。
同ネット生活保護問題対策委員会の森弘典委員長(弁護士)は「政府は『物価下落』を根拠にあげているが、下がったのはぜいたく品。食費や水道光熱費はむしろ上がっている。生保基準は最低賃金や就学援助、国民健康保険料(税)の減免にも連動しており、低所得者層への影響ははかりしれない。県民に広く知らせるとともに、国会議員に働きかけ、断固撤回させたい」と語りました。