2013年2月17日(日)
全教大会開幕
憲法生かす教育ともに
子どもを大切にする学校へ
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全日本教職員組合(全教)の第30回定期大会が16日、東京都内で始まりました。憲法改悪を許さず、憲法に立脚し、すべての子どもの成長・発達を保障する民主教育を父母・国民とともに前進させるとりくみなどの方針について、2日間にわたり討論します。
あいさつした北村佳久委員長は、「人格の全面的発達をめざす学校において、いじめや体罰などで子どもが自殺という選択をせざるを得ず、それを防ぐことができなかったことは痛恨の極みだ」とのべ、子どもの命最優先の教育を、とのべました。
北村氏は、東日本大震災後の教職員のたゆみない教育活動に触れ、「被災地にこそ憲法が生かされなければならない」と強調。憲法改悪のたくらみを許さず、たたかう組合の真価を最大限に発揮しよう、と呼びかけました。
運動方針を提案した今谷賢二書記長は、憲法をまもり、いかす政治と社会、教育の実現を求める運動を強化する必要がある、と指摘。子どもが大切にされる教育政策へ抜本的転換をめざす運動をすすめること、職場活動の活性化や組織の拡大・強化のとりくみをすすめることなどを訴えました。
この日全教は、「勤務実態調査2012」の中間報告を公表。日本高等学校教職員組合との共同アピール「学校からすべての体罰・暴力をなくし、子どもたちのいのちと人権が何よりも尊重される学校をつくるために力を合わせましょう」を発表しました。
討論では、大阪と滋賀の代表が体罰やいじめから子どもを守るとりくみについて発言。福島の代表は、「学校は安心して悩みや苦しみをいえる場、それをきちんと受け止める場、学び合う場、希望を語れる場でなければならない」と語りました。広島の代表は、○か×かという極端な生徒指導を求められるゼロ・トレランスを批判し「学校の原風景を取り戻したい」とのべました。
全労連の小田川義和事務局長、新日本婦人の会の神出泉副会長があいさつしました。