2013年2月17日(日)
「支援、元気出るよ」 仮設で炊き出し&相談会
宮城・石巻
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粉雪が舞う厳しい寒さのなか、仮設住民たちが温かいうどんやつきたての餅をほおばります。
被災地で支援活動を続けている宮城災対連・東日本大震災共同支援センターは16日、18回目の「炊き出し&なんでも相談会」を宮城県石巻市の大森地区第3仮設団地で開催。炊き出しには行列ができ、うどん400食が出る大盛況でした。
「こういう取り組みはありがたい」と話す女性(49)は、体の不自由な夫を支えながらの仮設暮らし。「仮設は寒くてつらい。でも支援してくれる人がいると思うと元気が出ます」
山形県の庄内産直センターや長野県の上伊那農民組合、神奈川県などからのボランティアと、県内の労働組合、民主団体、日本共産党震災・救援対策センター石巻など、あわせて70人を超えるスタッフが参加しました。
全国からの支援物資は、仮設集会所で無料バザーを行うだけでなく、周辺の仮設団地も回って直接届けました。
医療や法律、労働などの相談会では、「人工透析を受けているが、交通の便が悪く通院が困難」などの深刻な相談も寄せられました。
この催しに向けて、同災対連では、案内のビラを同仮設団地と近隣の仮設団地計450世帯に全戸配布。第3団地自治会が快く協力し、自治会長が先頭に立って他の団地にも配布してくれました。
鈴木新宮城県労連議長は「被災者の置かれた状況はいまだに厳しい。これからも支援を続けていきます」と語っています。