2013年2月15日(金)
朝鮮学校補助 計上せず
神奈川県 「筋違い」批判あがる
北朝鮮が3度目の核実験を強行(12日)した問題で、神奈川県の黒岩祐治知事は、13日の会見で「県民の理解が得られない」として、県内朝鮮学校5校への補助金約6300万円を2013年度予算に計上しないと発表しました。
黒岩知事は、核実験の強行について、国際世論を無視した暴挙で米国への敵対行為だと批判。「日米安保体制に対する重大な行為でもある。これは看過するわけにいかない」と述べました。
将来的な補助金の支出については、北朝鮮や朝鮮学校のあり方が変わることがあれば、再開する可能性もあると説明。生徒は北朝鮮の問題と関係ないのではないかとの指摘に対しては、「北朝鮮という国の現状を、子どもたちにもしっかりと理解してほしい」と主張しました。
県教育運動連絡センターの加藤誠事務局長は、「補助金は中止すべきではない」と指摘しています。「北朝鮮の行為は、絶対に許されるものではありません。しかし、国に対する制裁と、子どもの学習権の支援は分けて考えるべきであり、制裁行為を県が子どもにあてるのはまったくの筋違いです」と述べています。