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2013年2月11日(月)

海兵隊も演習で売り込みに躍起

陸自 水陸両用車導入で

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(写真)海兵隊の水陸両用車AAV7=沖縄県名護市、キャンプ・シュワブ(米海兵隊ホームページから)

 防衛省は来年度の軍事費予算案に、陸上自衛隊の上陸作戦に用いる水陸両用車4両を「参考品」として購入するための経費25億円を計上しました。陸自はすでに米海兵隊から研修を受け、海兵隊も共同演習で水陸両用車を使用するなど、売り込みに躍起です。

 水陸両用車は艦船から海上を走行して上陸し、敵地の奥深くまで侵攻する戦闘車両です。陸自が導入すれば「海兵隊」化=「侵略部隊」化がいっそう進むことになります。

 防衛省が購入を検討しているのは、米海兵隊が現在、使用しているAAV7とみられます。陸自は昨年末から3月28日まで隊員20人を沖縄に派遣し、海兵隊の水陸両用訓練を研修しています。

 また、昨年8月に大分・日出生台演習場で行われた陸自との共同演習で、海兵隊は初めてAAV7を使用。今年2月21日から北海道で行う共同演習でもAAV7を使用します。

 防衛省は水陸両用車導入の理由として「島しょ防衛」や「大規模災害」を掲げています。ただ、尖閣諸島の場合だと、水陸両用車が上陸できるような海浜は存在しません。大規模災害ではどうか。東日本大震災では、海兵隊は上陸用舟艇を使用しました。

 また、AAV7は生産・配備から40年以上たった旧式モデルです。米国防総省は最新鋭の水陸両用車AAAVの開発を進めており、2015年の配備を目指しています。このため、旧式装備を日本に押し付けているとの見方もあります。


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