2013年2月9日(土)
うそ報告 怒ったぞ
「原発いらない、大飯止めて」 官邸前行動に呼応
安倍首相が、民主党政権の「原発稼働ゼロ」方針見直しを表明するなか、8日も官邸前に呼応して全国各地で「原発なくせ」の行動が取り組まれました。
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大阪 子どもを連れたお母さんらも
大阪市北区の関西電力本店前では、今冬一番の寒さとなった中、労働者や若者、お年寄り、子どもを連れたお母さんらが集まり、太鼓やギターを鳴らして、「原発いらない、大飯を止めろ!」「再稼働反対、子どもを守れ!」と怒りの声を響かせました。
はじめて参加した泉佐野市の男性(35)は「原発事故は明らかに人災。加害責任を取らずに電気料金の値上げを申請して、原発の再稼働をしようとする電力会社は許せない」と憤ります。
毎回来ているという男性(65)=島本町=は「声をあげつづけ、早く原発をゼロにしたい」と話しました。
関西電力本店前の抗議行動は、22日、3月8日、22日と隔週で行われる予定です。
京都 危険もんじゅ お金を使うな
関西電力京都支店前(京都市下京区)での再稼働反対、原発ゼロを訴えるスタンディングアピールには120人が参加しました。
福島原発事故後の現状や高速増殖原型炉「もんじゅ」の検査をめぐって明らかになった、うそやニセの報告に怒りの声が上がりました。
男性(70)=京都市=は、文殊菩薩(ぼさつ)座像に「『もんじゅ』は廃炉に! 私は迷惑しています」とコメントをつけたポスターを作って参加。「もんじゅ」は当初から事故続きで、ほとんど運転していないのに多額の予算をつぎ込んでいることを指摘し、「危険なものにはお金を使い、子どもの35人学級は見送り。その上、手抜き検査で事故でも起これば大変なことになる」と訴えていました。
神戸 関西電力大飯をいますぐ止めろ
神戸市中央区の関西電力神戸支店前には100人が集まりました。「関西電力大飯を止めろ」「いますぐ止めろ」などとコールしました。
岩手県盛岡市から神戸に来ている女性(80)は、盛岡市での集会やデモの様子を紹介し、「デモに来ている子どもたちの顔を見ると、絶対に原発だけは残して死ぬわけにはいかないと思います」と訴えました。
参加者は、「原発をなくすために、毎週金曜日はここに通うことと、できるときに1日食べずにハンストをやっている」「次の世代を担う若い人の遺伝子を放射能で傷つけるわけにはいかない」などと原発ゼロの思いをアピールしました。
大津 事故が起これば取り返しつかぬ
滋賀県大津市では、JR膳所(ぜぜ)駅前から関西電力滋賀支店前までパレードし、約60人が「原発いらない」と声をあげました。
関電の元労働者(69)=守山市=は「地震・津波で事故が起これば取り返しがつかないことになる。原発はなくすしかない」と語りました。
日本共産党から坪田いくお参院滋賀選挙区予定候補らが参加しました。
岐阜 リレートークや署名よびかけも
岐阜市のJR岐阜駅前では、24回目となる原発ゼロを求める金曜日行動が行われました。
参加者は、「原発いらない」「子どもを守れ」「再稼働反対」「大飯を止めろ」などと唱和しました。
リレートークでは、「10万人を超える人がいまだに避難生活を送っています。原発ゼロの社会を実現するため、一緒に声をあげていこう」と訴えました。原発ゼロを求める署名の呼びかけや、チラシを折りたたんだティッシュを通行人に配りました。
名古屋 被ばく者出すな 未来を汚すな
「被ばく者出すな!」「未来を汚すな!」。名古屋市の関電東海支社前では、約100人の市民が「伊吹おろし」の吹きすさぶなか、抗議の声を響かせました。
オーガニックレストランで店長を務める市内の男性(42)は、野菜が汚染されれば無農薬もなにもあったものではないと話します。「54基の原発は、僕らの長い間の無関心の産物ともいえるもの。撤退が決断されるのにも時間はかかるでしょうけど根気よくやります。止めるのも未来に対するおれたちの責任だからです」