2013年2月9日(土)
虚偽説明 国政調査権の妨害
笠井議員 東電社長ら喚問要求
日本共産党の笠井亮議員は8日の衆院予算委員会で、東京電力が国会事故調査委員会の福島第1原発の現地調査を虚偽の説明で妨害していた問題を取り上げ、「国政調査権に対する妨害行為で極めて重大だ」と批判。東京電力の広瀬直己社長らの証人喚問を要求しました。
笠井氏は、国会事故調の委員だった田中三彦氏が「国会と国民を欺くものであり、到底許されるものではない」として事実確認と再調査を求める要望書を衆参両院議長と経済産業相に提出していることをあげ、「要請にどう応えるのか」とただしました。
茂木敏充経産相は「東京電力が何らかの意図をもって虚偽の説明をしたとしたら断じて許されない。東京電力に対し事実関係を明らかにし、報告するよう指示を出した。現地でさらなる調査が行われることになれば最大限協力するよう指導している」と答えました。
笠井氏は「国会事故調は国会の国政調査権を背景にして事故調査を行う権限をもっていた」と強調。「当然、国会として真相究明と再調査を行うなどの対応が必要だ」と強調しました。