2013年2月6日(水)
岩手県が支援継続へ
被災者の医療費・介護利用料
岩手県は、東日本大震災被災者の国民健康保険(国保)の医療費や介護保険利用料の免除のために、2013年度(4月以降)も1割支援を継続する方針を固めました。
国は、被災者の医療や介護の費用を減免する「特例措置」を昨年9月末で打ち切りました。それ以後今年3月末まで、国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療制度の枠内での減免措置として、被災者の医療費や利用料を最大で8割負担し、残りの1割を岩手県が支援(市町村、広域連合も1割支援)します。
国は4月以降も同様の免除措置を継続することを表明。
岩手県は、関連経費を盛り込んだ13年度一般会計当初予算案を県議会2月定例会(19日開会)に提案する予定です。財政支援の期間は、12月末までの9カ月間としています。
県によると、12年10月末時点での免除証明書の発行数は、国保2万6672人、後期高齢者医療制度1万2282人でした。介護保険利用料の免除対象者は約5000人と推定しています。
県が財政支援の延長を打ち出したことによって、市町村や広域連合が4月以降も1割を支援すれば、被災者の医療費や利用料の免除が継続になります。
また、岩手県は被災者の障害福祉サービス利用料の免除継続に向けた支援も行います。
国の責任で免除措置再開を
日本共産党の斉藤信県議団長の話 大震災から1年11カ月がたとうとしていますが、復興は遅れており、被災者の状況は変わっていません。4月以降の国保医療費などの免除継続は、被災者の命とくらしを守る復興の試金石となっていました。同時に被災市町村の独自負担には無理があり、本来は国が責任を持って免除措置を再開すべきです。