2013年2月1日(金)
内政・外交ともに深刻な行き詰まり
志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は31日、国会内で記者会見し、同日の代表質問と安倍晋三首相の答弁の感想について、「全体として、内政・外交ともに政治の深刻な行き詰まり、崩壊的危機をまざまざと見る感じがしました。引き続き論戦で追及します」と述べました。
このなかで、首相がデフレ不況の原因について「デフレ予測の固定化」をあげた点について、「だからインフレにすれば、経済が活性化するという理屈でしょうが、およそ経済のイロハを無視した議論です。“みんながそう思うからデフレになっている”という観念的経済論の極致です」と指摘。「(働く人の)所得が減っているために、消費する力がなくなっているところに根本があるのは、誰でもわかることです。これは予測を超えた“珍論”です。デフレの原因も責任もわかっていないから、まともな対策をまったく打ち出せない」と指摘しました。
また、日本軍「慰安婦」問題で、「文書が存在しないから強制はない」という論が成り立たないと指摘した点をめぐっては、「私の指摘を否定できなかったのが大事なところです。『河野談話』の見直しをする根拠はなくなっています」と強調しました。
首相が福島原発事故について「複合災害の視点」が欠如していたとして「おわび」しながら、原発を推進していることについて、「あらたな『安全神話』がつくられつつあり、『反省』を口にしながらやっていることは、無反省です。そこの矛盾は非常にクリアにでました」と言及しました。