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2013年2月1日(金)

きょうの潮流

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 「しんぶん赤旗」が世に出た1928年は世界恐慌の前年でした。30年代に入ると都会には失業者があふれ、農村は窮乏し、欠食児童や女性の身売りが後を絶ちませんでした。日本は中国侵略を本格化させ、破滅の道に突き進んでいきました▼この年は、天皇制を守るためにつくられた治安維持法が改悪され、最高刑は死刑に。戦争反対、主権は国民にあると主張した日本共産党は、ときの権力から目の敵にされました。しかし弾圧の嵐に屈せず、「赤旗」は発行をつづけたのです▼戦前、活字印刷の最後になった第165号の発行に携わった故鈴木正四(まさし)・愛知大教授はこんな思い出を書き残しています。ようやく確保した印刷屋は交番の筋向かい。間延びした印刷の音が気になって…。「4時間という印刷中に、警官はおろか来客一人さえこなかったという偶然に負うところが大きかった」▼終戦直後の45年10月、公然と活動を始めた日本共産党とともに「赤旗」も再刊されます。一度はGHQによって発行停止になりますが、52年5月1日に復刊。この潮流欄が常設されたのも同年10月12日付から▼毎日、さまざまなテーマを題材に読者のみなさんと党、双方向の関係をなにより大切にしている本欄も、「赤旗」の歩みに重なるでしょう▼「勇気百倍元気をもらった」「国民が内部にもつ何かに気づかせてくれる」「これからもおおらかな潮を流して」―。創刊85周年をむかえたいま、みなさんの励ましを胸に、さらに結びつきを深めていきたい。


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