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2013年1月30日(水)

きょうの潮流

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 「追い出し部屋」「キャリア室」「リストラルーム」…。仕事をとりあげて別室に閉じ込める。労働者を精神的においつめ、退職させるやり方を、いま日本の大企業がすすめています▼いきなりの解雇は違法になるため、ちがう口実をもうけて退職をせまります。人の心を痛めつけることを手段にしているのですから、いかにも陰湿ないじめです。「辞めません」といっても、何度も面談に呼び出されて強要される日々。これまで一生懸命はたらいてきた労働者を、会社ぐるみで追い出そうというひどい実態です▼それも、起きているのはソニーや日本IBM、パナソニックをはじめ、名だたる大企業です。この大リストラは、電機大手だけで13万人をこえる規模です▼本紙の今月8日付に、日本IBMから解雇予告をうけて裁判でたたかっている男性(53)の陳述が紹介されていました。その男性は、小学1年生の息子に解雇されたことをまだ話せないでいます。「裁判で解雇が違法であることをはっきりさせ、息子に幸せに満ちた社会であることを教えてあげたい」▼家族を守り、生きるために、労働者は必死で退職強要に立ち向かっています。ところが、安倍政権の「成長戦略」を論議する会議では、労働者を解雇しやすくする規制緩和をもとめる発言が民間議員の口から出ていました▼これでは生活の安心も、安定した人生ものぞめません。日本社会の土台が崩されようとしているのに、なにが「経済再生」(安倍首相)か。


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