2013年1月29日(火)
中南米・欧州首脳会議
いかなるテロも非難
キューバ制裁は拒否
【サンティアゴ=松島良尚】当地で開かれていた中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)と欧州連合(EU)の第1回首脳会議は、サンティアゴ宣言と行動計画を採択して27日に閉幕しました。
宣言採択し閉幕
サンティアゴ宣言は、「CELACとEUの新しい対話」「国際及び多国間の分野で共有する価値観と立場」「両地域の戦略的パートナーシップのプロセスの進展」の三つの章からなっています。
国際分野では、多国間主義への関与や国連憲章の支持を再確認し、いかなるテロも非難すると表明。第三国にも影響する米国の対キューバ経済封鎖について、国際法や自由貿易の原則を踏みにじっているとして「断固拒否」と批判しています。
CELAC議長国チリのピニェラ大統領は閉会演説で、両地域の経済関係を強化する重要性をあらためて強調するとともに、欧州の緊縮政策への理解を表明しました。
欧州連合のファンロンパイ大統領は、「社会や環境にとって良質の投資は持続的発展の根本だ。経済成長だけでは国民の幸福を保証しえない」と強調しました。
次回の首脳会議は2015年にベルギーで行われる予定です。