2013年1月28日(月)
体罰ない桜宮高校に
保護者・卒業生・市民ら会を結成
大阪
会場あふれる
大阪市立桜宮高校のバスケットボール部男子生徒が体罰をうけて自殺した問題で、同校生徒の保護者や卒業生、市民、弁護士らが27日、「桜宮高校から体罰をなくし、文武に花咲く高校を再構築する会」を大阪市内で結成しました。
会場あふれる170人が参加。語りあいは4時間にわたり、「二度と悲劇を起こさず、体罰を許さない桜宮をみんなでつくろう」を参加者の総意として市教育委員会や学校に意見書を出していくことを確認しました。
よびかけ人の伊賀興一弁護士は、橋下徹市長が体育科の入試中止や教員の総入れ替えを打ち出すなど乱暴に踏み込み、子どもたちを傷つける発言を続けており、生徒や教職員、保護者が一体となって学校改革をすすめる議論を妨害していると批判。会として学校改革の提案を行うことを提案しました。
討論では、子どもの苦しみを涙ながらに訴える保護者が相次ぎ、子どもが体育科に通う保護者が「強くなるためなら1発や2発くらいはいいと考えていたが、それはダメだとわかった」と発言。「体罰を受けるから頑張るというのでは本当の自立につながらないとわかった。在校生を励ましたい」(卒業生)、「一番大事なのは二度と悲劇を起こしてはいけないということ。一番苦しい思いをしているのは生徒、保護者。先生は残って生徒と向き合って話し合ってほしい。一体になって、よい学校にしていくことが生徒の死を無にしないことだ」(保護者)と話し合いました。