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2013年1月26日(土)

手抜き除染・ピンハネ

衆院環境委 笠井議員が追及 国の責任で是正を

「使った機械 川で洗う」 「特別手当なし」

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 福島原発事故の国直轄・除染事業をめぐって、「手抜き除染」や賃金のピンハネが行われている問題で、日本共産党の笠井亮衆院議員は25日の衆院環境委員会で「一日も早い、復興を願う県民の期待を裏切るものだ」と批判し、国の責任で是正すべきだと追及しました。


写真

(写真)質問する笠井亮議員=25日、衆院環境委

 笠井氏は、「使った機械を川で洗っていた(のを見た)」(飯舘村)、「長靴も手袋も洗わず、泥のついた車のまま帰宅して拡散した」(田村市)との福島県での自身の調査で得た証言を紹介。「国が当初から万全の管理・緊急体制をとるべきだったのに、発注したらゼネコン任せだったのが問題だ」と指摘しました。

 石原伸晃環境相は、「県民に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。通報があれば迅速に対処する。一日も早い信頼回復に努めないといけない」と答弁しました。

 除染事業は、「設計労務単価」の1日1万1700円に、「除染手当」の1万円を加えて環境省が発注しています。笠井氏はピンハネされている実態を示しました。

 ある除染作業員は昨年10月、「日給1万5500円」で、除染手当はなし。問題発覚後の昨年11月から除染手当が1万円ついたものの、日給の基本賃金は「5500円」に減らされ、総額は変わっていません。

 笠井氏が適切だと思うかと問うと、石原環境相は「おっしゃるようなことが横行していれば、明らかに労働法規に違反している」と答弁しました。

 笠井氏は、下請け労働者には最低賃金並みの日給や、被ばく線量も伝えられていない実態を示し、国の責任で実態を調査し、是正させるべきだと求めました。石原環境相は「一般論として、そのようなことが横行すれば、必要な処置をとらないといけない事案だ」と表明しました。


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