2013年1月25日(金)
教育の場 体罰一掃を
衆院委で宮本議員 政務官の容認論批判
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大阪市立桜宮高校生徒が体罰を受け自殺した問題について、衆院文部科学委員会で24日、閉会中審査が行われました。日本共産党の宮本岳志議員は、不幸な事件を二度と繰り返さないために、教育現場から暴力である体罰を一掃し、「運動部の運営も教師集団のあり方も、何よりも民主的でなければならない」と強調しました。
宮本氏は、大学教授らの体罰に関する複数の調査結果を紹介。体罰を受けたことのある人は体罰を「必要」「良いこと」と肯定的にとらえる傾向があることや、勝利至上主義や根性主義が強い運動部ほど体罰が行われる率が高いことを示しました。
下村博文文科相は「徹底した意識改革をしていただきたいと感じている」と答えました。
また、義家弘介政務官が事件後大阪市教委を訪れた際「ありうる体罰とそうじゃない体罰の線引きが必要」と体罰を容認する発言をしたことを取り上げ、撤回を要求。義家氏は「発言を断片的に報じられた」などと言い訳に終始しました。宮本氏は「体罰を容認する発言をする政務官では、体罰は根絶できない」と厳しく指摘しました。